結局、株式投資というものは、博打なんだよな。「運」のいい奴が勝つ。「運」がなければ負ける。
個人投資家もプロも同じようなもんだ。ところが、こいつを強引に職業(仕事)にしようとするんだよ。だから、大変なことになる。

だってさ、博打を職業にしたら・・・そんなもん、普通、破産するに決まってる。 だって公営ギャンブルなんか、確率的に絶対に勝てるはずがない。あれば完全に賭博以下。言ってみればお上が認可してる「詐欺」。確率的に連勝することが奇跡なゲームに「夢を」とかなんとかいうキャッチフレーズで集客しちゃうんだぜ!ヤバイ!ヤバ過ぎる!いま審議が決まったカジノ法案だが・・・酷い話だ。国民に詐欺まがいのギャンブルを奨励すんのかよ!
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で、それじゃどうしようもないっていうんで、昔から博徒は比較的勝てる確率の高い「丁半博打」やら「手本引き」なんかをやってた。これらは基本的には「勝」と「負」しかない。手本なんかはオプションもあるけど、ぐっと確率が低くなる。
つまり1/2の確率なら、「運」が良ければ「連勝」もある。確率的には1/2×1/2=1/4だからな。3連勝は1/2×1/2×1/2=1/8だけどな。

ところが、賭けごとには胴元への手数料が必ずつきものだからな。勝つ確率は1/2じゃない。小額な資金ならば手数料の比率が高くなるから勝てる確率はぐっと低くなる。

「ようござんすか?」「ようござんすね?」「入ります!」
カポッ!ガラガラッ!
「さぁ、張った!」「どっちも、どっちも」「半方ないか?」
「丁半、揃いました」
「勝負!」
「五ニの半!!!」

って具合だ。10万賭ければ10万戻って胴元に2万支払う。これが勝った場合。負ければもちろん、全額没収(当たり前だがな)。この場合、同じ額を100回勝負したら、必ず資金はマイナスになる。

だから博徒は、やたらと勝負をしない。じっと場(盆)を見てて、その日の勝ち馬に乗る。それで一発勝負を賭けるわけだ。何度もやらない。「運」を浪費したくないから。

もちろん賭博は刑法犯なんだが・・・公営ギャンブルなんかよりよほどマトモなゲームなんだよな。もちろん、パチンコよりもはるかに勝つ確率は高いんだ。
株式投資ってのは、丁半博打とどう違う?(苦笑)

問題はそこなんだよ。「俺は運任せの博打をやってます!」なんて投資家が言うのは格好わるいだろ?投資銀行やファンドが「博打に出資しませんか?」じゃ、やっぱマズイ。なので、いろいろ演出をやりまくって、株式投資がさもさも「博打じゃない風」に見せかけるわけだよ。テクニカルで、とかファンダがどうの、とかな。チャート(ローソク足)なんかも「株での必勝法」を編み出そうと無駄な努力の結果の産物だ。 一目均衡とか、RSI、パラボリックとか、いろいろあるよな。でも、必勝法なんかないわけだよ。

ただ、「癖」というのは確かにあって、「一旦上昇を始めると暫くは続く」というのは、一定の条件下では成り立つっぽい。なので、個人で株をやるなら、「そこを狙うしか道が無い」んだよな。それとて、いつトレンドが変わるのかは全く分からない。

ところが、株式市場でトレンドが出なくなったらどうよ。今のように、下がればカネをバンバン刷って買い支える。けれど株式市場で、株価の上下によって儲かるという仕組みを下落する側で否定しちゃうとどうよ?株は下がらんようになるから、買ってじっと待ってるだけ。でも、儲ける機会が半分になっちまった市場に積極的に参加する投資家がいなくて、買い上がらない。買い上がらないから株価は揉み合いのまま。

となると、丁半賭博じゃないけれど、夜間の状況で「」か「」か、が決まっちまうという、とんでもない状態を、こともあろうにお上が作り出しちまった。なんか酷い話しだよな。
なので、日銀は・・・

「業績が悪ければ下がる。良ければ上がる。」という唯一無二の株式市場の特性を奪っちまったんだよ。その結果ザラバの動きは全く当てにならず、勝負は夜間の先物の値動きで決まると言う、まさに「丁半博打」にしちまったんだ。

今の株式市場は完全に「丁半博打」という鉄火場になっちまったんだ。

いまから温泉に出発します。このブログがアップされるころは道中だろう。今後のことも含めて、デカチチとじっくり話してこようと思います。
どうなることやら(苦笑)

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