東証は日本最大のカジノか?

こんな記事を読んだんで、ちょっと書いてみるよ。
記事の内容は非常に分かりやすいんだが、要するに「ルーレットの赤・黒の期待値はマイナス」ってこと。理由は「当たれば2倍だけど、確率は1/2未満」だから。当然だね。
これをデイトレにあてはめると、「株価の上下の確率は1/2」として「手数料・税金が25%」とすれば、期待値は完全にマイナスだわな。「買い」での話だけど。もっとも負けたら税金の還付があるんで、見かけよりは期待値は低くないけど。

ところがさ、長期投資は経済がゼロ成長でも「配当」があるので、その分期待値はプラスと。なんだか、意味がよくわからない学者らしい意見だけど。長期投資って10年?50年?(苦笑)

単純に確率論をいうなら、期待値を論じるならばさ、こんなに期待値の高い商売ってないんだぜ!たとえば、ラーメン店を開業するとする。これがさ、軌道にのって商売になって、初期投資を回収し、設備償却しながら、人件費を払ってその上収入が得られる、ってことの期待値を考えてみようぜ!はっきり言って恐ろしく期待値は低いんだ。
同様にさ、起業することを考えても同じ。ベンチャーで5年続く確率は5%未満なんだぜ!これをやるのか?ってことだよな。

けど、株式投資は博打だなんだって言われて、起業は奨励されて称賛される。「経済の活性化のためには、起業は重要」なんて言われてる。冗談じゃないぜ!政治家も学者も、役人も、もっともらしいこと言ってるが・・・何言ってんだかさっぱりわからんね。リスクを取れってか?もっともっとリスクをとって、1000社に1社もないような成功例を指して、「経済効果が大きい」なんて言うのか?
アホくさ!

この記事を書いた学者にしたって、ベンチャーを奨励する政治家や役人にしたって、「現場」のことがまったく分かってない!そういう連中のいってることを鵜呑みにして、「チャレンジ」なんていうのは、やめたほうがいいさ。第一、そう言いながら、失敗した時の対応はほとんど何もない。全部、個人責任にされて、社会からのけ者にされて・・・。法整備もなにも出来てないんだから。こんなトラップに引っかかるほど、バカらしいことはないね。
それどころか、期待値でいうなら、同じチャレンジなら株式投資はズ抜けて高いってことを、知らないんだな。なにせ、上場企業ってのは、すでに起業に成功して、または大企業になって何十年も実績があって、というように、初期リスクがないからな。

そういうことを、どうして書けないのか・・・これが「現場を知らない」という意味だ。株式市場ってのは、まだら模様なんだよな。期待値がプラスになるようなマッチングというのがある。地合いにあった、状況にあった作戦を見つけ出せば、プラスになるよ。期間限定だろうけどな。そういうのを、見つけることこそが、株の醍醐味と思うし、それしかないと俺は思ってる。

ちなみに企業だって、「これは売れる!」みたいな商品ってる。直感なんだろうけど、これは「ブレイクする!」って思えることがある。そしてそのマインドは時間が経っても薄くならない。そんな場合だけ、成功するんじゃないか?滅多にあることじゃないけど。
でさ、そういう場合、株式投資も、起業も、期待値はどうなるのかな?(笑)

 

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