「ある程度の資金があれば、堅いのは買いよりも売り」
師匠の言葉だ。
「地合いが良くても売りで獲れる 」
俺が師匠に空売りを教わり始めた時、そう言われたことが理解できなかった。ある日、俺があまりに頓珍漢な売り勝負をしてるのを見かねてこんな話をしてくれた。
その時の会話をうろ覚えだが、再現してみるよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
pachia0-thumbnail2
「君はパチンコするかい?」
「大昔、若いころ少し。でも今はそんな時間ないですよ」
「そうだね。でも、あれって換金するだろ?景品なんかいまはないもんな」
「そりゃ師匠、ギャンブルですもん」
「パチンコはね、ザラバそのもの、なんだよ」
「そうなんですか?」
「そうそう」
こんな意味不明の会話で師匠の解説が始まった。

「君がね、パチンコ店の店長だ」
「はいはい」
「店の売上は、来店する客数で決まる」
「ですよね」
「だから、新台の入れ替えとか、キャンペーンとか、店を改装したりして客足を確保して繋ぎとめる努力をするよな」
「わかります」
「でも、それでも、カラッと晴れた日は客足が落ちるし。第一、開店してみなければ客が何人くらいくるかどうかもわからん」
「まぁ、正確には把握できないですね」
「そう。だから、どれだけ売上があがるのか、わからんわけだよな。また客がいくら玉を買うのかわからんし」
「はいはい」
「来た客がどの台で打つかもわからん」
「そりゃ、そうですね」
「昔は釘の具合みたり、客もいろいろ技があったが、いまは出玉は全部コンピュータだろ?」
「そうですよね」
「あのさ、それって株の買いと一緒だよな」
「というと?」
「店主としては、この台が人気でるだろうとか、こういうキャンペーンすれば売上が上がるだろうと思って、客の嗜好とか、客足を予測して仕掛けるわけだよ」
「ですね」
「でも、確実に客の行動が分かるわけじゃない。そういう意味では、水商売なんかも一緒だけどな」
「なんとなくわかります」
「それだよ。それが株式市場と同じじゃないか?」

要するに師匠の言いたいことはこうだ。基本的に株式相場っていうのは、どう動くかわからない。その理由は、パチンコと同じで、店側も確信が持てないし、遊ぶ側もどの台がでるのかやってみなければわからないから。ただし、遊ぶ側は、入店して良く出てる台に集まる傾向がある・・・。
だから人気のある台を店側は設置したいわけだ。
それこそが、株式市場の心理だと師匠は言うわけだよ。

ここで師匠の口から決定的な一言が飛び出すことになる!
「だから買いじゃ獲れるか獲れないかわからんのよ。あくまでも短期的な話だけどな」
「買いじゃ勝てないの?」
「というよりさ、どれが買われるかわからんでしょ?」
「確かにそうですよね」
「買われるとしても何時買われるかわからんしな」
「はいはい」
「その間に、買って持ってる間に地合いで上下に揺さぶられるしな」
「含み損は辛い」
「大きな波がくれば簡単に沈没だ~ね」
「負けパターン、損切り貧乏」
「それと買いの儲からない原因のもうひとつは・・・」
「何ですか?」

「利食いよりも損切りの方が値幅が大きくなってしまうから」
「そうなんですよ。あれが不思議で・・・」
「そんなに不思議じゃないけどな」
「どうしてです?」
「だってさ、上がると思ったときに買うわけだよな。下がると思った時には買わない。だから上がると思った株価の位置が高いんだよ。なので、下がりきってもっと下がるんじゃないかってところで買わないと儲からないわけよ」
「なるほど」
「でも、そんな所じゃとても買えない」
「買えません」
「だからだよ。でもな、これはあくまでも短期の話。日計りとか一泊二日とか」
(続く)
 

YOUTUBE動画集のプライマリ・コレクションを目指す!
【WET BLANKET】
いよいよ本格始動!面白・癒し動画の決定版!
【Feel So Good】
絶好調!日々激闘のメインブログ!
【株・修羅の道】
主力銘柄取引のバイブル!
【相場師朗】 7step株式投資メソッド
一発逆転小型株(14日間無料で稼ぐ!)
《完全無料》即金投資【株ドカン】お宝銘柄配信