人介護問題は、本当に難しい課題を日本社会に突き付けるよな。しかもどれも個別の生活環境に大きく依存した問題なわけで、これを制度でスパスパと割り切って解決しようとすれば、あちこちに歪がでてきて当然だ。そこでさ、この問題に従事する関係者には、ある程度の柔軟性がないと難しいんだよな。

あまり目くじら立てて、やれ制度だの法律だの、とやって見たことろで問題は解決せんのよ。そういうことが分かってて、苦しんでるケアマネさんとかヘルパーさんも多い。けれど暴利をむさぼってる経営者がとんでもなく多いわけで・・・。こういう状況を放置すると既得権になって、岩盤のようになっちまうから、制度変更なんか、金輪際出来なくなっちまう。なので、介護関係者の給与が上がらない一番の原因は、現状では取り除けないわけだ。

さて、そういう背景があって、なお介護を必要とする老人は爆発的に増加するわけよ。なので、今の制度も近い将来破綻するのは目に見えている。とにかく厚労省の制度作り(介護保険制度)は複雑すぎるし、補完部分を次々に継ぎ足してるので余計に運用し辛くなっちまってる。
そして民法の遺言制度もまたとんでもなく厄介なもの。これも税制とリンクするんで、どうしても改正出来ないし、制度の簡略化も出来ない。つまり、老人介護、相続等の一連の制度がまず素人の運用では無理で、専門家の領域にしてしまうので多くのトラブルが発生している事実もあるってことだ。

そういう理解の仕方を踏まえて、俺の伯母の件では、いろいろ意見を言ってきた。そして素人だとした手に出てると何でも言うこの人達に法律やルールは守ってくださいと言ってきた。ただ、公務員やケアマネのような資格取得者はなぜ、自分の非を認めようとしないのか・・・。まったく困った連中だ。

特養や老建、ショートステイの割引申請に際し、財産の開示が必要であるというのはルール化されたけれど、それ以外に明確な理由を提示することなく、伯母から根掘り葉掘り「幾ら貯金あるの?」と聞いて帰ったケアマネや包括支援の職員など、謝罪を求めても言い訳ばかりして一向に応じない。ならば、その聞きだした個人情報をどう担保するつもりですか?というと、黙ってしまう・・・。このレベルの人が、相手が老人となると、おおよそ何でもやっちまうという怖さ。
俺は一筆取ろうとしたんだが、絶対に応じない。秘密保守義務がある公務員でさえ、応じないというのはどういうことなんだ?ってな。

その辺の問題はまだ未決だが・・・俺は事を荒立てる気はないし、ただしきちんと自覚を促しておかないと、という気持ちなんだけどな。

そして許せんのは、親切面して伯母から毎年100万円、十数回にわたって寄付をさせていた学会員(幹部に昇進)だ。伯母の蓄えもたいして残っていないわけだ。もちろん施設にも入らず独居で年金だけのギリギリの生活をしている・・・。
しかもこの学会員は、俺を攻撃し始めた。学会内部での話だが、あちこちでベラベラとやり始めて伯母の預金の具体的な金額まで漏らしている。さらには12年前に伯母が遺言を作成する際の立会人になっている事実まで、周囲に漏らし、その内容までもどうやら学会内部でペラペラやってるらしいことが分かって・・・。来週早々には改めて直接対決することとなった。

俺は、許さんよ。本当に独居老人を食い物にしてるのは、実は善を装った悪なんだよな。

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