ラバが引けたら、すっ飛んで行って3時半から伯母の病室でケアマネやソーシャルワーカーと介護計画についての打ち合わせ。
相変わらず異常なまでの、「手厚い介護」なんだが、結局のところ「カネ次第」の側面がミエミエで気持ち悪すぎる。もちろん、彼女達は使命感を持って仕事しているんだろうが、カネのない老人は・・・。
老人介護とのかかわり合いが深まれば深まるほど、この制度に対する疑問もわいてくる。
身の回りの生活に」何不自由なく・・・みたいなケアは、必要ないんだよ。人間、生きていくうえで必要なのは、ある程度の障害、不自由さであって、だからこそそれを補おうといろいろ考える。そういう、最低限の思考能力さえも奪い去ってしまう老人介護・・・。俺は納得できんな!

そして大急ぎで帰宅してブログでザラバ報告をして。するとそろそろデカチチが夕食の準備が終わる。その間に子供達(甥・姪)は順番に風呂!いままでは夜遅くに風呂に入ることが多かったらしく、早い時間に入るのは気持ちいいって言ってるよ。

そして昨晩は夕食に妹さんも合流して5人になった。だが母親と子供達の関係も、今一つしっくり行かないというか・・・もう事情もすべて理解してて、夫婦が互いに不倫してたことが、子供たちの心の傷になってるよな。だから、母子でこれから生活するにしたって、いろいろと蟠(わだかま)りを考えると、前途多難であることは、間違いないね。
妹さんは今の収入では生活が苦しいということで転職を考えていていろいろ探しているようだが、大都市圏ならばともかく、地方ではなかなか条件のいい仕事は見つかるはずがない。彼女の立場になれば、これからどうやって生活してゆこうか、途方に暮れてるだろう。子供達のことを考えると、これからが教育費が最もかかる時期になる。半端な覚悟ではやっていけない。

それで、妹さんが帰った後、恒例のティーパーティ。
「伯父さん、俺達どうなるんだろう?」
「どうにもならないと思うよ」
「でも、この先、俺も働いた方がいいのかな、と思うし・・・」
「高校行かなきゃダメだろ」
「それはそうだけど・・・」
「高校行って大学行って、自分の進路を決めるんだよ。バイトしながらでもそうしないとな」
「サッカー辞めようと思ってるんだ。カネかかるし」
「それは自分で決めなよ」
「うん・・・」
長男は三年生だから、高校受験なんだよな。長女は一年生なので、なだ幼いかなと思ってたら、意外にしっかりしてるんだ。
「離婚なんて今は珍しくないし、私は平気だよ」
「そうか、そうか、強い子だね」
「けど、パパもママも前より好きじゃなくなっちゃった」
「どうして?」
「だって、家族よりも、好きな人出来ちゃったわけだから・・・」
「迷うんだよ、人間って」
「でも、ちゃんと家族あるのに・・・許せない気持ち」

離婚した夫婦以上に子供達の気持は傷ついてる。それは俺も経験してることなので、よくわかるんだよな。けれども、信じている者に裏切られる、みたいなことは人生には必ずあるしな。親でも兄弟でも矛盾を山ほど抱えてるわけで、それを目の当たりにすると戸惑うのは当然だ。けれども自分の中にだって幾らでも矛盾はあるはずで、相互批判したところで余り意味はない。そんなことに気づくには、長い年月がかかるのかもしれない。

子供達が部屋に戻ったあとデカチチといろいろ話した。
「もう正式に離婚した?届けたの?」
「署名して御主人に渡したらしいので、届けたでしょうね」
「じゃ、元の鞘には戻らんね」
「それはないと思うけど」
「妹さん、これからどうするって?」
「とりあえず、アパート捜したみたい。転職の方は全然ないって・・・」
「というか、相手の男とは切れたんだろ?」
「そう言ってるけど・・・わからないなぁ・・・」
「でも、切れないと子供達が納得しないだろ・・・」
「それは私も言いました」
男女の仲ってのは、その辺が実に曖昧であやふやなんだよな。我慢できなければズルズルというのもあるから、早く親子で生活できるようにしないと駄目だ。忙しくて大変な思いして、そのことは忘れるようにしないとな。

「あのさ、余計なことかもしれんけど・・・」
「なんですか?」
「この家、貸してあげようか?」
「えっ!?」
「あのさ、ここを親子に貸すんだよ。もちろん、アパート借りたくらいの家賃はいただくの。ほら、ここを紹介したのは俺の知り合いだし、家主さんに了解が取れれば、借主は俺のままでもいいし」
「師匠、そこまではしてやることないんじゃ?」
「うん、そうかもしれないけれど、他の目的もある」
「どういうことですか?」
「もし、どこかのアパートで親子三人の生活が始まったとして、それは親も、君からも目が届かない生活になるだろ?」
「そうですね」
「そうなったとき、妹さんは男と別れられると思う?子供達は、全部じゃないにしても親から心が離れてる。母親は働いてるし、子供達も自由になっちゃう。そうなったら・・・」
「ぐれちゃうってこと?」
「要するに家族を繋ぎとめるものが何もなくなっちゃうかもしれんからな」
「そうかもしれないけど・・・」
「けれど、伯父さん、伯母さんがいて、その世話になってるって状況を作っておくと、少なくとも自分達は孤立してはいない、みたいな、そんな気持ちになれるだろうし、悪いことをすると伯父さん、伯母さんに叱られるっていう状況は大事だと思うしな」
「師匠、そこまで・・・」
「 妹さんだって、お姉さんに頭が上がらない状況なら、君の言うことも少しは聞くだろうし」

自分勝手な選択をした夫婦に対して少し甘すぎと言われるかもしれんけど、こんなときに最も人間を傷付けるのは「孤立感」「孤独感」なんだよ。両親に粗末にされたという寂しい気持ちが子供達にある。主人に裏切られていたという反動から浮気に走った妹さんだって、寂しさからの行動。茨の道を選択したご主人だって寂しくないと言えば嘘になる。もっというと御両親だって、娘の離婚は二度目で、同居もしてくれないとなると寂しいだろう。みんな敷居が高くなってるから、親子の絆がますます希薄になっちゃう。
そういうの、俺が嫌と言うほど経験してきたことなんだ。しかも、俺はほとんど無一文だったから、どうにもできなかった。その苦しさは伝えようもないよ。

「俺達はさ、移住しようと思ってるくらいだから、また新しいアパートでも見つけりゃいいさ。その方が身軽だしな」
「師匠・・・・」
まぁまぁ、一つの案なんだけどな。たまたま俺がそう出来る状態になれたんだから・・・。
俺はこの子供達を守るよ。
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